2017決勝大会2 〜決勝トーナメント準決勝戦〜

2017/12/4

どうにかポジションも決まり決勝トーナメントを決めたチームS。ちなみにこの段階でポジションを決めるなんてチームは他になく、チームRはずっと同じメンバー、同じ戦術で練り上げてこの大会に臨んでいる。

4チームが決まりくじ引きで組み合わせが決まる。結果が決まってチームRと別れることがわかったSのメンバーたちは大喜びで駆け寄ってきた。おとうさんは静かに喜ぶのをやめなさいと言って回る。追ってきたコーチに本気で叱られる。う〜ん厳しいな、勝つチームのメンタルじゃない。
ちなみにちびたはこの時いなかった。どこに行ってたんだろう?そういえばでかたもいなかった。

〜決勝トーナメント準決勝戦〜
今度はおそらくそれなりに強い相手、負ければ終わり。ベストメンバーで行くことになる。ちびたはやはりボランチ。でかたがトップで左サイド前にしょうた、右にみにた。センターバックがちゅうた。キーパーは年長から一緒の5太、左サイドバックに4太、右サイドバックに3年生でクラブチームに入ったしょうたのチームメイト。

これでちびたの得点は飛び込んでの一発以外はほぼ見込めない。でもチームのバランスを見て仕方がない状態。本当はちびたはしょうたと一緒に前線で点を取りたいと強く言っていてコーチに直訴したが、守れるやつがちゅうたとちびたしかいない!とのコーチの言葉に納得するしかなかった。

この体制でちびたが起点になって両サイドの二人が何度もでかたにボールを送った。ようやくでかたが1点決める。そのまま攻め続け、さほどピンチもなく1-0で勝利。

意外にこの状態ならいけるのかもしれない。わずかに希望が見えてきた感じ。

〜決勝戦直前〜
ちびたとおとうさんはそれなりに勝つためのルーチンを持っている。クラブチームはおいといて、チームSの大会において、ヘタでも戦力不足でもとにかく勝つ、その方法を考えることをずっとやってきた。完全ダークホースだった2年前ジャイアントキリングを狙って連発した感触、大一番ですごいことをやっちゃう気持ちの持っていきかたをはっきりと持ってる。

「さぁどうよ?ちびたくん。思い出すねー2年前。ハットトリックいける!って言って本当にやったけど、今回は?」「うーんまぁ今んところ予定通り、気持ちが盛り上がってきてる。ダイレクトボレー行く!」

いい気持ちの持っていき方だなーとうんうんうなずくおとうさん。と同時にひとつ大きなことに気づいた。

このチームSのコーチにFWにコンバートされて以来、っていうか1年生ぐらいでFWになって以来。ずっとちびたにとってのサッカーは点を取ることだった。他のチームのFWとは違い自分の得意な形を持たずにいつも違うパターンで、意外なプレイで点を取る。とても特殊な選手としてやってきた。

そしてそのプレイがクラブチームの目に止まりセレクションを通った。目をかけてくれ、1年目の面倒を見てくれたクラブチームコーチも、完全に点取り屋という認識で育て方をしてくれていた。

もうひとりの点取り屋とは全く違う性質でこの二人の2トップは見てて面白かった。あの全国区の強豪たち相手に得点をしてきた。

どのチームのコーチも、当のクラブチームのコーチも言う。本人の特性は絶対に変わらない。どんなに長いこと別のポジションやってもそれにかならず戻っていく。今は育成、いろんなポジションを試す。今は基本を学べ、自力を積み上げてその上に個人の強みを乗っけろ。などなど。

まぁなんだかんだもがくことばかりのサッカー生活。でも凝縮して、そぎ落として、なんだかんだあって最後に残ってる気持ち。ちびたはやっぱり点を取りたいんだなと。点を取ることがちびたのサッカーなんだなと。

司令塔希望者やディフェンダー希望者、キーパー希望者といろんな選手がいるけれど。今クラブチームでコーチが変わってからボランチとかサイドバックばっかりで、たまにFWやっても全然結果が出ないけど。

ちびたくんはやっぱり点取り屋なのかも、と気づいた。

いよいよ決勝戦。
相手はすべて圧勝で勝ち上がってきたチームR。
勝てば奇跡。だれもがそう思ってる。
でもちびたくんはそんな下馬評慣れっこ。

このブログはちびたのサッカーの成長記録がメインです。2016年4月〜2016年7月までを是非古い方から読んでください。


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