2024/1 高校サッカー決勝戦
2024/1/8
今日は息子の話は無し。
全国高校サッカー選手権の決勝戦を見た。
個人的な日記であるからして、賞賛だのリスペクトだのは割愛して、自分が思ったことだけを書く。
近江サッカー素晴らしかった。高校レベルに見えない。あれで精度があがればもう立派なプロレベル。上手いし面白い。お金払って見るサッカー。
でも惜しかったですね。後半途中から明らかに足が止まった。解説者(たぶん城)が山田がギア上げてきましたね!なんて言ってて「違うよ!近江が止まったんだよ!」と思わず声に出た。明らかな変化によくよく様子を見た。ほぼ全員が踏ん張りが効かなくなってる。ダッシュはできても止まれずに体が流れる。方向転換するときの下半身の動きにキレが全くない。相手の選手はさぞやラクだったろう。
聞けば近江は後半に強いチームとのこと。それがなぜ?その答えは、ついさっきの前半戦を振り返ればすぐに出る。前半にさんざんフィジカルコンタクトに晒されて、乳酸濃度のコントロールを失ったんだろうと思う。全員が。だから後半ほぼ全員一気に足が止まった。
ずっと前から青森山田はこういうサッカーをやってきて、結果を出してきたと同時に批判を受け続けてきた。それをとやかくは言えないけど、不幸なのは選手たちかもしれない。自分がファールを犯してることに気づいていない。自分たちがルールの隙間を突いたやり方、サッカー以外の戦略で勝ちを掴んでいることに気づいていない。
前半12分。青森山田の選手が近江の選手に対して後ろからショルダータックル。受けた選手は脳震盪を起こした。出場継続したものの試合への影響は本人もチーム全体にも極めて大きかったろう。せっかくの大舞台になんと可哀想な話。もしかして試合後に病院に検査に行ったんじゃなかろうか?
しかも恐ろしいのはファールを取らない審判。
ああいうプレイを日頃させている青森山田の指導陣。
悪びれる様子もない選手。
この人たちがこの決勝戦の試合内容を「作った」わけですね。
ヘタをすると人を殺しかねないプレイだということに気づかないのだろうか?審判も、両チームのコーチも、実況していた人たちも、観戦していた人たちも。本当になんとも思わないのだろうか?
例えば空手家やボクサーは自分の技が凶器になることを知ってる。そこまでいかずとも、自分の力がどれくらいあって、それを相手に使うとどうなるか?格闘家やアスリートは絶対に知っておく義務がある。それがなければただの獣。
あのプレイを見てファールだ、ファールじゃないだの議論がはじまるのが世の常なんだろうけど、そんな次元じゃない。自分がやられた選手の親ならと想像するともう怒りが収まらない。まぁ、この怒りは正確にやった選手にではなく、ああいう指導を行なっている青森山田に対してのものだけど。
ファールだなんだ、カードがなんだじゃないよね?当たり前に退場にして、その場でコーチに厳重注意。後日協会に通告して、チームの活動監査と聞き取り行なって、1年間公式戦出場停止とか?それくらいのレベルだと思うんだけど、まぁそうはならないんだろうねぇ・・・。
この試合観戦中ずっと、中田英寿さんが言ってる「最近サッカーつまんなくなって全然見てない。」ってセリフが頭の中を巡ってた。本当につまんないサッカー。パワーとスタミナで相手を疲れさせ、弱った相手に力技で点を取る試合運び。それを見たいと言う人は、陸上や格闘技でも見れば?って正直思う。
こっちはサッカーが見たいの。華麗な足技とアイデア、そしてチームで練り上げた連携や戦術を競い合う「ボールゲーム」。これがサッカーなの。ファール取る取らないの最近の傾向とか、カード出す基準とか、そんなんどうでもいいの。
文句ばっかり言ってても気分が悪くなるので、最後に。近江の右サイドバックの選手。素晴らしかった。パフォーマンスも、プレイのチョイスもいい。「こりゃプロのスカウト動くわ〜。」って思った。あと、点取ったシーンの10番の折り返す選択も素晴らしかった。なんか佇まいが中村憲剛と被るね〜。いい選手。
コメント
コメントを投稿