074 総会〜このコーチだ!

【2016/4〜 小学3年】

合宿も終わり、春休みも終わればついに3年生。じきにクラブチームの練習もスタートする。

ついてはチームの総会が開かれるとの連絡が。それは一体なんぞや?と、総会の後で知ったけど年に一回指導陣と親たちが集まる大集会なんだそうな。先にそういってくれないとわからないよ。だから手ぶらで行っちゃったし。

んでまぁ高学年がメインのチームだからして色々となんたらかんたらあってからの。ま、ついでに言うと親の負担がやっぱりものすごいなと。ちびたが高学年になってこのチームを去る事があるとしたら親のせいかもしれんな、と。

んで各学年に分かれてミーティング。まずはコーチから合宿の報告があって。

ちびたくん夜泣いたんだとさ!やっぱりか!泣いた奴は全部で3人。ってもうひとりは1個下の子。おまえかーい!チームS二人ともかーい!まぁ1個下だからしょうがないか。。。

アタマ来たから変な名前つけてやる。小さいからしょうたね。・・・全然変な名前じゃ無いな?ま、いいか。

聞いた話によると

「どうした?何で泣いてるんだ?」
「ママがいいです!」
「ん。恥ずかしい事じゃ無い!」
「はい!」

なんだよそれ。。。

まぁコーチは終始優しくてこれからも見守っていくと。でも練習は厳しいですと。泣かしますと。あと、コーチは「ボクは真面目です。」って顔に書いてある感じがした。ホント生真面目な感じ。

帰り際、1個上に新しく入ったチームSの子のお父さんから話かけられる。

「あの3年生のコーチどうですか?怖く無いですか?」
「あ、いえ〜全然怖くは無いですよ。まぁ厳しい部分はあるんでしょうけど。」
「え〜そうなんですか?だってあの、チームWのコーチじゃないですか。」
「・・・・・はい?」

何度も疑って何度も聞き返した。ほら見てみてくださいよ。あの人ですよ?あの優しそうな人。いや、だからアレがチームWのコーチですって。いやそんな声が全然違うじゃ無いですか。そりゃいつも怒鳴ってる訳じゃないですし。

突然だが私は目が悪い。そしてコンタクトが嫌いなので外に出るときは実は結構見えていない。乱視でかなりブレて見えるので顔とかが特にわからない。

思い起こせばセレクションの時、本大会の決勝戦の試合を全部ずっと見ているコーチがいたとちゅうたPが言ってた。あの人がきっとちびたの事を強く推してくれてきっと合格しますよと言ってくれてた。きっとこのコーチだ!

そうかそういう事だったのか。説明会のとき、なんでそんなにちびたの事をわかってるように言えるのかな?って思ったが、そういう事だったのかっ!

あの時お父さんはコーチに対して「セレクションで初めて見る限りじゃわからないでしょうけど」みたいな前提で話をしていたけど、向こうは最初っからちびたの事知ってたんだっ!チームWかよっ!散々対戦したじゃないか!あのいつも怒鳴ってるコーチかよっ!ちっくしょう!全く気づかなかったぜっ!

このことを他の人に話したらば、何で気づかないの?アホじゃないの?と、あっさり片付けられ。

気がつかなかった事をコーチ本人に話したのは3ヶ月ほど過ぎた6月になってから。「あーそうだったんですか。」と、フツーのリアクションされた。やっぱり真面目。


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