072 大ゲンカ
【2015〜2016/3 小学2年】
物理的な問題だけならクラブチームに通わせられない事は無い。いろんな部分を調整すれば可能といえば可能。ただ・・・
セレクションを受ける時にかなり怒った話に通じるけど、とにかく今までとこれからとは、心構えやサッカーに関しての気持ちの持ちようとかが全く別物だと考えなくてはいけない。
仮に家族が大変な負担を背負ってなんとかちびたをクラブチームに通わせるとして、当のちびたが今までと同じように楽しくやれればそれでいい、遊びにいったりゲームしたりも好き勝手、ご飯の好き嫌いもそのまんま、つまんない事はやらないー、なんていう姿勢じゃ、家族の方がもたない。報われない苦労が重すぎる。
新3年生には難しい話だったかもしれないが解らない年じゃ無い。何日間かかけて話しながら、試しながら。しかし、残念ながら口ではもっともらしい事を言ってても行動が伴わなかった。説明会で監督に出されたこれからの生活態度の宿題。お試しでやってみたけど全く守らない。できない。今まで甘やかしすぎた。お父さんは決めた。
「やめよう。無理だ。」
子供の決意を試すために言った?それもあるかな?でも本気でやめるつもりで言った。
その時にはもうほとんど内容を覚えてないけど相当長い時間怒鳴りつけた。まぁ内容は、甘いんだよ!とかふざけすぎとかそんな感じ。その程度の考えなら適当に近所でサッカーやってりゃいいとか。説教ではなく怒りをそのままぶつけた。こんなことは初めてかもしれない。
2〜3日過ぎて。ちびたが号泣しながら訴えてきた。どうしてもクラブチームでサッカーがしたい。どうしてもクラブチームじゃなきゃダメなんだと言う。
ちょっと意外な答えだったから少し話を聞いてみた。すると一番強い思いはサッカーが上手くなりたいってことらしい。そのためには何でもするということだった。意外だと思ったのは「サッカーがどうしようもなく好きなんだ!」みたいな答えじゃなかったから。それに元々受かる訳無いと思ってた訳だからね。
そして言葉には出さなかったもののひとつわかった。でかたが帰ってきた時に違うところでサッカーやってるわけにはいかない。そうなんだろ?この話はお父さんもなんだか怖くて、不思議となんだかとても怖くて、ちびたとの話では言葉にできなかったけど。でもそうなんだよな、あのチームじゃないとダメなんだよな、もはや。。。
友達に殴られても学童でいじめられても一切やり返さない大人しい子。サッカーではみんながキツイ言葉でやりとりする中、パスをもらうとき以外一切声を上げないし、文句を言ったり怒ったりを一切しない子。
そんな子が生まれて初めて見せる不退転の決意、絶対にチームに入れてもらう!という気迫を見せてきた。ほとんどたじろいでしまい、お父さんは折れる事になった。
客観的にはお父さんは喜ぶところ!なんだろうなと想像しつつ、実際は本気で渋々。そんなん続く訳無いよ、どうせカッコつけてるだけだよ。。。と本気でブツブツ言ってた。人生そんなにかっこいいもんじゃない。
「でもちょっとでもなんかあったらすぐやめさせるからな!」
別に応援しない訳では全然ないが、本当にそういう心持ちで、ちびたにもそう言った。
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物理的な問題だけならクラブチームに通わせられない事は無い。いろんな部分を調整すれば可能といえば可能。ただ・・・
セレクションを受ける時にかなり怒った話に通じるけど、とにかく今までとこれからとは、心構えやサッカーに関しての気持ちの持ちようとかが全く別物だと考えなくてはいけない。
仮に家族が大変な負担を背負ってなんとかちびたをクラブチームに通わせるとして、当のちびたが今までと同じように楽しくやれればそれでいい、遊びにいったりゲームしたりも好き勝手、ご飯の好き嫌いもそのまんま、つまんない事はやらないー、なんていう姿勢じゃ、家族の方がもたない。報われない苦労が重すぎる。
新3年生には難しい話だったかもしれないが解らない年じゃ無い。何日間かかけて話しながら、試しながら。しかし、残念ながら口ではもっともらしい事を言ってても行動が伴わなかった。説明会で監督に出されたこれからの生活態度の宿題。お試しでやってみたけど全く守らない。できない。今まで甘やかしすぎた。お父さんは決めた。
「やめよう。無理だ。」
子供の決意を試すために言った?それもあるかな?でも本気でやめるつもりで言った。
その時にはもうほとんど内容を覚えてないけど相当長い時間怒鳴りつけた。まぁ内容は、甘いんだよ!とかふざけすぎとかそんな感じ。その程度の考えなら適当に近所でサッカーやってりゃいいとか。説教ではなく怒りをそのままぶつけた。こんなことは初めてかもしれない。
2〜3日過ぎて。ちびたが号泣しながら訴えてきた。どうしてもクラブチームでサッカーがしたい。どうしてもクラブチームじゃなきゃダメなんだと言う。
ちょっと意外な答えだったから少し話を聞いてみた。すると一番強い思いはサッカーが上手くなりたいってことらしい。そのためには何でもするということだった。意外だと思ったのは「サッカーがどうしようもなく好きなんだ!」みたいな答えじゃなかったから。それに元々受かる訳無いと思ってた訳だからね。
そして言葉には出さなかったもののひとつわかった。でかたが帰ってきた時に違うところでサッカーやってるわけにはいかない。そうなんだろ?この話はお父さんもなんだか怖くて、不思議となんだかとても怖くて、ちびたとの話では言葉にできなかったけど。でもそうなんだよな、あのチームじゃないとダメなんだよな、もはや。。。
友達に殴られても学童でいじめられても一切やり返さない大人しい子。サッカーではみんながキツイ言葉でやりとりする中、パスをもらうとき以外一切声を上げないし、文句を言ったり怒ったりを一切しない子。
そんな子が生まれて初めて見せる不退転の決意、絶対にチームに入れてもらう!という気迫を見せてきた。ほとんどたじろいでしまい、お父さんは折れる事になった。
客観的にはお父さんは喜ぶところ!なんだろうなと想像しつつ、実際は本気で渋々。そんなん続く訳無いよ、どうせカッコつけてるだけだよ。。。と本気でブツブツ言ってた。人生そんなにかっこいいもんじゃない。
「でもちょっとでもなんかあったらすぐやめさせるからな!」
別に応援しない訳では全然ないが、本当にそういう心持ちで、ちびたにもそう言った。
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