062 本大会 決勝戦
【2015〜2016/3 小学2年】
本大会決勝戦。相手はチームR。地区大会では2-1で下しているが、強力な2人のFWに手を焼いた強豪チームだ。隣のブロック戦での得失点差20数点!ただしあの時と違ってでかたが骨折から完全復活してるし、ちびたも体調万全!
キックオフ。
まずはチームRがラッシュ。何度も攻撃を仕掛けてこちらはクリアが続いた。中でもバイタル付近で敵3人ぐらいで攻撃された時はもうダメかと思った。が、ちびたがゴール前まで戻りスライディングで必死のセーブ。会場を大きなため息が包んだ。
次はチームSの番。みにたがサイドを切り込んでセンタリング。ちびたが中央からダイレクトで強烈な一発。枠には行かなかったが挨拶代わりって感じでこれで雰囲気は五分。好ゲームになりそうな予感。
前半戦中盤、3度目ぐらいの攻撃でチームSがコーナーのチャンス。キッカーはちゅうた。左側だから右利きのちゅうたのキックはゴールに向かう。
ニアサイド、ちょっと短めのコーナーキック。でかたが飛び込む。前のめりに倒れこみながらダイブ。遠目にはよくわからなかったけどボールはニアポストとキーパーの間のわずかな隙間を縫った。
大歓声が上がる。予選の時に決めたのとほぼ同じスタイルのダイビングヘッド。アレ得意だよね!っていう声が聞こえる。このでかたのスーパーゴールで先制!1-0!
そのあとは再三ちびたがシュートを打つが、どれもゴールを急ぐあまりの強打。惜しいあたりも2本ぐらいあったが、さすがに敵のキーパーもうまくゴールには結びつかず。敵も何度かいい場面をつくるが決定的に崩すこともできずに強いシュートを何本か。さすがに決まらない。2太はキーパーとしてほとんど失点が無い。
このまま前半終了。
後半戦。だんだんチームSが押す方が多くなってきたか?でもちびたが焦ってるのは相変わらず。1点欲しいな・・・。なんて思ってたところ。
中央からでかたが左側のちびたに強めのロングパス。体を浮かせながら遠い足でのトラップ+ゴー。地味にこの日一番いいプレイだった気がする。ワントラップでマークについていた敵を置き去りにした。そのまま左サイドを駆け上がり・・・
いつもならセンタリングの所を、ディフェンスがちょっと離れていたからか、少しだけ内側に切り込んでトップスピードのまま左足でシュート!敵ディフェンダーの前、ゴールキーパーの前を通って逆サイドネット下に突き刺した。左足でよく決めた!この最終局面でよくも!
めずらしく飛び上がって喜ぶちびた。これで2-0。勢いに乗ってきたチームS。逆にチームRはこの時点でちょっと元気が無くなったように思える。
今度は逆の右サイド。敵ディフェンダーのパスが乱れて、大きく出そうとしたのが蹴りそこねで真横の逆方向に飛んで行った。逆サイドにいたちびたがいち早く反応してボールに追いつく。そのままダイレクトシュート。これは遠慮なしの強打でネットを突き刺した!3-0。観客が異様に盛り上がる。お父さんも飛び上がった。この時からお父さんはひとりで声になっていない声を出し始めた。
(やった!これで3-0!ちびた2点取った!でもまだまだ!あと1点でハットトリック!いけ!がんばれ!)
敵チームの攻撃時、相変わらずちびたもゴール前まで戻りよく守っていた。お父さんはここが他のチームのFWと違うところだと気がついて欲しいと、誰に対して言ってるかよくわからない状態で興奮していた。そんな感じで残り時間1〜2分ぐらいだっただろうか。
みにたが敵とボールを競っていて、うまく足を出して前にこぼした。それを振り向きざまで受けとったちびた。そのまま流れで右サイドに走り込んで駆け上がる。内側で敵が並走。
スピードにのったまま右足インサイドで内側に切り込んで、並走していた敵は止まれずにかわされる。
直後にディフェンダーが前に詰めてきた。
ちびたは一瞬止まって次の瞬間左足アウトサイドでフェイント。さらに内側へ斬りこむ。
敵ディフェンダーが膝をつく。
右足で小さなワントラップ。さらに内側へ、これでキーパー正面。即座のインステップのシュートはまたも左足。キーパーの逆側へ小さく鋭く。ボールは静かに右隅へ。
気のせいかもしれないけど一瞬歓声が地響きのように感じた。うおおお!と地鳴りのような低い声援が響いた。ハットトリック達成!
(うおお!ハットトリックだ!)
(やった!ちびた!有言実行だ!決勝戦でハットトリック!すごい!すごいぞ!ちびた!)
この時はお父さんははずかしながら目から出るアレが止まらなくなっていて、仕方なく観客席から離れてコーナー近くに一人でいた。
3点目を入れた後、すぐにちびたはベンチに引っ込んだ。かわりに年長さんからずっと一緒だったメンバーが入った。そろそろ残りワンプレー。
最後の笛が鳴った。秋の予選から始まった長い戦いの本当に最後の最後の笛。たいした人生送ってないお父さんにとっては感無量ってのはこういう感覚のことをいうのかな?って思った。もうなにも考えられない。頭真っ白。とりあえず目から出てくるアレの除去に集中していた。
ちゅうたのお父さんが駆け寄ってきた。
「ちょっと!なにしてくれてんですか!!とんでもないですね!!!なんですか最後のアレ!あのキレなんですか!!」大興奮で話しかけてくれた。
もうお父さんは「へんじがない、ただのしかばねのようだ。」(ドラクエ)
それでもなんとか声を絞り出した。
「いやもう、・・・言葉が出ないです。みんなよくやりましたね。。。」
ノリが悪くて申し訳なかったけど
「いやぁ〜、もう決まりでしょう!アレ。アレ取るでしょう。」
そう言ってくれた。
「いや〜・・・どうでしょうね。・・・みんなよくやりましたよね。」
そのまますぐに閉会式が開かれるとのことで、観客はみなすぐに移動を促された。
本大会 決勝戦 対チームR
4-0
でかた1ゴール
ちびた3ゴール(ハットトリック)
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本大会決勝戦。相手はチームR。地区大会では2-1で下しているが、強力な2人のFWに手を焼いた強豪チームだ。隣のブロック戦での得失点差20数点!ただしあの時と違ってでかたが骨折から完全復活してるし、ちびたも体調万全!
キックオフ。
まずはチームRがラッシュ。何度も攻撃を仕掛けてこちらはクリアが続いた。中でもバイタル付近で敵3人ぐらいで攻撃された時はもうダメかと思った。が、ちびたがゴール前まで戻りスライディングで必死のセーブ。会場を大きなため息が包んだ。
次はチームSの番。みにたがサイドを切り込んでセンタリング。ちびたが中央からダイレクトで強烈な一発。枠には行かなかったが挨拶代わりって感じでこれで雰囲気は五分。好ゲームになりそうな予感。
前半戦中盤、3度目ぐらいの攻撃でチームSがコーナーのチャンス。キッカーはちゅうた。左側だから右利きのちゅうたのキックはゴールに向かう。
ニアサイド、ちょっと短めのコーナーキック。でかたが飛び込む。前のめりに倒れこみながらダイブ。遠目にはよくわからなかったけどボールはニアポストとキーパーの間のわずかな隙間を縫った。
大歓声が上がる。予選の時に決めたのとほぼ同じスタイルのダイビングヘッド。アレ得意だよね!っていう声が聞こえる。このでかたのスーパーゴールで先制!1-0!
そのあとは再三ちびたがシュートを打つが、どれもゴールを急ぐあまりの強打。惜しいあたりも2本ぐらいあったが、さすがに敵のキーパーもうまくゴールには結びつかず。敵も何度かいい場面をつくるが決定的に崩すこともできずに強いシュートを何本か。さすがに決まらない。2太はキーパーとしてほとんど失点が無い。
このまま前半終了。
後半戦。だんだんチームSが押す方が多くなってきたか?でもちびたが焦ってるのは相変わらず。1点欲しいな・・・。なんて思ってたところ。
中央からでかたが左側のちびたに強めのロングパス。体を浮かせながら遠い足でのトラップ+ゴー。地味にこの日一番いいプレイだった気がする。ワントラップでマークについていた敵を置き去りにした。そのまま左サイドを駆け上がり・・・
いつもならセンタリングの所を、ディフェンスがちょっと離れていたからか、少しだけ内側に切り込んでトップスピードのまま左足でシュート!敵ディフェンダーの前、ゴールキーパーの前を通って逆サイドネット下に突き刺した。左足でよく決めた!この最終局面でよくも!
めずらしく飛び上がって喜ぶちびた。これで2-0。勢いに乗ってきたチームS。逆にチームRはこの時点でちょっと元気が無くなったように思える。
今度は逆の右サイド。敵ディフェンダーのパスが乱れて、大きく出そうとしたのが蹴りそこねで真横の逆方向に飛んで行った。逆サイドにいたちびたがいち早く反応してボールに追いつく。そのままダイレクトシュート。これは遠慮なしの強打でネットを突き刺した!3-0。観客が異様に盛り上がる。お父さんも飛び上がった。この時からお父さんはひとりで声になっていない声を出し始めた。
(やった!これで3-0!ちびた2点取った!でもまだまだ!あと1点でハットトリック!いけ!がんばれ!)
敵チームの攻撃時、相変わらずちびたもゴール前まで戻りよく守っていた。お父さんはここが他のチームのFWと違うところだと気がついて欲しいと、誰に対して言ってるかよくわからない状態で興奮していた。そんな感じで残り時間1〜2分ぐらいだっただろうか。
みにたが敵とボールを競っていて、うまく足を出して前にこぼした。それを振り向きざまで受けとったちびた。そのまま流れで右サイドに走り込んで駆け上がる。内側で敵が並走。
スピードにのったまま右足インサイドで内側に切り込んで、並走していた敵は止まれずにかわされる。
直後にディフェンダーが前に詰めてきた。
ちびたは一瞬止まって次の瞬間左足アウトサイドでフェイント。さらに内側へ斬りこむ。
敵ディフェンダーが膝をつく。
右足で小さなワントラップ。さらに内側へ、これでキーパー正面。即座のインステップのシュートはまたも左足。キーパーの逆側へ小さく鋭く。ボールは静かに右隅へ。
気のせいかもしれないけど一瞬歓声が地響きのように感じた。うおおお!と地鳴りのような低い声援が響いた。ハットトリック達成!
(うおお!ハットトリックだ!)
(やった!ちびた!有言実行だ!決勝戦でハットトリック!すごい!すごいぞ!ちびた!)
この時はお父さんははずかしながら目から出るアレが止まらなくなっていて、仕方なく観客席から離れてコーナー近くに一人でいた。
3点目を入れた後、すぐにちびたはベンチに引っ込んだ。かわりに年長さんからずっと一緒だったメンバーが入った。そろそろ残りワンプレー。
最後の笛が鳴った。秋の予選から始まった長い戦いの本当に最後の最後の笛。たいした人生送ってないお父さんにとっては感無量ってのはこういう感覚のことをいうのかな?って思った。もうなにも考えられない。頭真っ白。とりあえず目から出てくるアレの除去に集中していた。
ちゅうたのお父さんが駆け寄ってきた。
「ちょっと!なにしてくれてんですか!!とんでもないですね!!!なんですか最後のアレ!あのキレなんですか!!」大興奮で話しかけてくれた。
もうお父さんは「へんじがない、ただのしかばねのようだ。」(ドラクエ)
それでもなんとか声を絞り出した。
「いやもう、・・・言葉が出ないです。みんなよくやりましたね。。。」
ノリが悪くて申し訳なかったけど
「いやぁ〜、もう決まりでしょう!アレ。アレ取るでしょう。」
そう言ってくれた。
「いや〜・・・どうでしょうね。・・・みんなよくやりましたよね。」
そのまますぐに閉会式が開かれるとのことで、観客はみなすぐに移動を促された。
本大会 決勝戦 対チームR
4-0
でかた1ゴール
ちびた3ゴール(ハットトリック)
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