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073 合宿参加〜気がつけば一人

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【2015〜2016/3 小学2年】 クラブチームに入る事にした。 ホントに渋々だったのは、チームからの宿題というか心得的なものがあって、それを親として守らせる作業があってそれが嫌だったから。 なんていうとアレだけど要はちゃんと躾けろって事な訳で正直気が乗らない。だから渋々。ごはん残すな、野菜も食べろ、時間を守れ、自分で考えて決めろ、などなど。 お父さんだってそりゃ、ふんぞりかえってあぁ〜よっしゃよっしゃ、ってやってたい。めんどくさい事なんてほっといて適当にちびたと仲良くやってたい。・・・あれ?ダメな親になってる? チームは3年生になってから練習が始まるが、プレスタートとして合宿があるらしい。いきなりか。。。ちびたくんの最大の弱点「外泊が怖くてできない。」 サッカーの点取り屋ってのは大抵がクソガキでワガママで粗雑でどうしようもないってイメージだけど(言い過ぎ)、こいつは何でこんなんなんだろう?大人しいし、照れ屋だし、やけに生真面目なところもあるし。。。なんで点取り屋なんかやってるんだろう?本気で首かしげる。かしげすぎてモゲル。 そんな週末。ちゅうたと一緒に日曜日の草サッカーに出た。ちゅうたのお父さんも来た。私を見かけるなりそそくさと駆け寄ってきて言われた。 「残念ですがちゅうたは入れないです。諦めます。」 うわ。。。結構長い事色々やりとりしてた話は聞いていたから、そういうこともあるんだろうとは思っていたが・・・。あまりにも残念でこの後しばらくはグチグチちゅうたのお父さんに何とかならないかと言っていた。ちゅうたのお父さんの方もクラブチームの事が相当気になっていたらしくこの後も、チームどうですか?って何度もメールくれた。 でかたが引っ越して、ちゅうたが入れなくなった。気がつけば一人か。。。 いや、一人じゃなくて1個下で受かった子がいたっけ。名前でも考えたほうがいいかな。。。 しばらくしてチームの新メンバーは合宿へと旅立っていった。外泊恐怖症のちびたくんも今度ばかりは文句も言えずに渋々出発した。 合宿先からあのやさしいコーチが集合写真をメールで送ってくれた。みんな元気です!って書いてあるけど。。。海辺でみんなめっちゃ寒そうやん!心なしかとっても寂しそうに見えるわ!笑顔なのコーチだけやん!めっちゃ不安になるわ! 帰って...

072 大ゲンカ

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【2015〜2016/3 小学2年】 物理的な問題だけならクラブチームに通わせられない事は無い。いろんな部分を調整すれば可能といえば可能。ただ・・・ セレクションを受ける時にかなり怒った話に通じるけど、とにかく今までとこれからとは、心構えやサッカーに関しての気持ちの持ちようとかが全く別物だと考えなくてはいけない。 仮に家族が大変な負担を背負ってなんとかちびたをクラブチームに通わせるとして、当のちびたが今までと同じように楽しくやれればそれでいい、遊びにいったりゲームしたりも好き勝手、ご飯の好き嫌いもそのまんま、つまんない事はやらないー、なんていう姿勢じゃ、家族の方がもたない。報われない苦労が重すぎる。 新3年生には難しい話だったかもしれないが解らない年じゃ無い。何日間かかけて話しながら、試しながら。しかし、残念ながら口ではもっともらしい事を言ってても行動が伴わなかった。説明会で監督に出されたこれからの生活態度の宿題。お試しでやってみたけど全く守らない。できない。今まで甘やかしすぎた。お父さんは決めた。 「やめよう。無理だ。」 子供の決意を試すために言った?それもあるかな?でも本気でやめるつもりで言った。 その時にはもうほとんど内容を覚えてないけど相当長い時間怒鳴りつけた。まぁ内容は、甘いんだよ!とかふざけすぎとかそんな感じ。その程度の考えなら適当に近所でサッカーやってりゃいいとか。説教ではなく怒りをそのままぶつけた。こんなことは初めてかもしれない。 2〜3日過ぎて。ちびたが号泣しながら訴えてきた。どうしてもクラブチームでサッカーがしたい。どうしてもクラブチームじゃなきゃダメなんだと言う。 ちょっと意外な答えだったから少し話を聞いてみた。すると一番強い思いはサッカーが上手くなりたいってことらしい。そのためには何でもするということだった。意外だと思ったのは「サッカーがどうしようもなく好きなんだ!」みたいな答えじゃなかったから。それに元々受かる訳無いと思ってた訳だからね。 そして言葉には出さなかったもののひとつわかった。でかたが帰ってきた時に違うところでサッカーやってるわけにはいかない。そうなんだろ?この話はお父さんもなんだか怖くて、不思議となんだかとても怖くて、ちびたとの話では言葉にできなかったけど。でもそうなんだよな、あのチームじ...

071 入団説明会

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【2015〜2016/3 小学2年】 セレクションに受かった親たちは相当悩んでいた。通年皆さんがそうなんだろう。チームの本部に呼ばれて説明会があるそうで、これは是非話を聞いて、それから決めようじゃ無いかと。 チームSからは同じ学年がでかたを除いてちびたとちゅうたの二人、そして一つ下の学年がひとり、さらに一つ上に元々ひとり入っていたのに加えてもうひとり合格した。今回の説明会に出席するのは合計4人。 説明会が開かれる本部ってのはつまりチームWの本拠地。ちょっと遠いけどお父さんはひとり会場へ向かった。みんなとは現地集合。 説明があった。またも総監督のお話。なかなかに長かった。 詳しい話はコンフィデンシャルな感じなので伏せる。まぁつまりはこれからは所属選手になると。一生変わらない登録番号が与えられると。ただの習い事では無い。いろんな制約があり、いろんな義務もでる。親たちの負担もボランティアではなく義務の部分もあると。できるできないを精査して、よく検討してほしいと。スケジュールや予算やさまざまなことが詳細に説明された。 難しいな。正直相当いい状況でかつ相当な覚悟と準備ができる家庭じゃないと厳しい。仮にチームに入っても継続できない。ちゅうたのお父さんも同じような気持ちを持っていた。 もちろん入れてやりたい。でも相当に条件が厳しい。これはかえって難しくなったぞ。。。ちゅうたのお父さんとちびたP、この二人の表情はダントツで暗かったと思う。 帰り際玄関付近で呼び止められる。もし入ったらこの学年を担当するコーチとのこと。静かにゆっくりと話してくれる温厚な感じの大きな人だ。このコーチの話だと総監督の話は本当だけど、新3年生から入ってくるご家庭でそんなに意気込んでくる人はいない。何でも相談にのるからなんでも話してほしい、とのこと。 総監督も言っていたがこのチームは、入った人間は家族として面倒見るってスタンスを持っているらしく、長く深く厳しく付き合っていきたいということらしい。これは心強いかも。 思い切って切り出す。 「ちびたがなぜ受かったのかわかりません。やっていけるわけが無いと思う。」 コーチがゆっくり話し始めた。 「たしかに正直技術はありません。なんとなく楽しいことをカンでやってるだけ、っていうのは見て分かります。合格ラインにも実は入...