070 いってらっしゃい！

【2015〜2016/3 小学2年】

フレンドリーマッチ当日。でかた、ちゅうた、ちびたと3家族一緒にワイワイと競技場へ向かった。足にギプスはめてるでかた弟も一緒。なんかベビーカーやめてギプスを杖みたいにつっかえながら器用に歩いてる。

たしか3試合ぐらいやったっけ？最初の2試合は初めての相手で、まぁ失礼ながら軽く流してみんな怪我なく終わった。ちびたやでかたも順番にゴール決めようみたいな感じで。だからちゅうたも今日だけは前に出てシュート打ってたね。ミドルからのクロスバー直撃のシュートはあれはすごかった。大舞台で見たい！

そして最後の試合、対チームT。あいてはやる気マンマン。なんでも本大会の時はエースを怪我で欠いてたんだそうで、なるほどこれがチームTとしては本番なわけだ。

試合は拮抗してたしか1-1だったっけかな？でかたのゴールだったと思う。ちびたはとにかくでかたにパスを出すことに集中していてあんまり攻めない。ちゅうたも前に出ちゃったりなどでチームとしてはいい状態じゃ無い。

それでもチームSはやっぱり強くて相手チームのエースもなかなかいい部分が出せない。で、終わり際チームSのコーナー、ちゅうたのキックがいいところに入って、ゴール前の混雑も手伝ってオウンゴールになっちゃった。結果は2-1でチームSの勝ち。

どうしても勝てないなぁ〜なんて苦笑いを相手チームのみなさんから頂いたっけ。まぁ今日は相手には悪いけどでかたのラストマッチだからね。

大会が終わってみんながサプライズで用意してた色紙やらプレゼントやらが山のように。これから空港行くんだけど。。。あーはいはい、並んで並んで、と照れくさそうなでかた。

帰りも同じ3家族。電車の中でもたくさん記念写真を撮った。3人はとても仲がいい。強いて言うとちびたとちゅうたが一番仲よし。電車の中で、でかたとちびたがはしゃいでて、ちゅうたがやきもちを焼く一幕もあった。みんなとてもかわいい。

そして乗り換えでお別れをしてそれぞれの帰路に着いた。

晩御飯を食べてから時間まで待つ。そして「いくぞ、ちびた。」チャリで2分のでかたの家までひとっ走り。着くと1太がいた。まだかなり時間があった。

「でかた弟〜。その足で行っちゃうの〜。大丈夫かな〜？帰ってきたら大きくなってんだろうね。忘れてるかもな〜。」いや、ちびたPとはたくさん遊んだので忘れないですよ！と、でかたママ。

でかたとちびたは終始おとなしくあんまり話さない。そういうもんかもしれないな。

「おれクラブチームでがんばるからでかたもがんばれ。」これぐらいだったか。ってチーム入るつもりなのかい。。。

ついにお別れ。「じゃぁね！いってらっしゃい！また4年生になったら！」車に乗って出発。せがむちびたを後ろに乗せて自転車で車についていく。かなりついていけたが、ゆっくり引き離され最後の交差点で見えなくなった。

帰ってからでかたママにメールで最後のご挨拶。実はずいぶん前にでかたの家にお父さんがメダカを分けていて今回のことでそのメダカを引き取った。「メダカとエビと貝。ちゃんと留守番させておきますから無事に帰ってきてください。4年生になったらまたちびたとでかたでMVP競争しましょう。」そう書いた。

すぐに返事が来た。「メダカ、子供達すごく楽しく飼っていたのでよろしくお願いします。MVP競争、そうですね！大差つけられないように頑張ります！」

ちびたもそうなんだろうけど、お父さんも。真ん中にポッカリと大きな穴が空いた感じ。これがうわさの"でかたロス"ってやつか。

数週間後、でかたママから写真が届いた。現地の仲間とサッカーやってる写真！天然芝だってよ！いいなぁ！


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