2021/12 暴力サッカー
2021/12/28
今年最後にちょっとメモを書き残し。
先日最終戦が行われて、タイミングがあっておとうさんひとりで見にいくことが出来た。相手はちびたが所属するリーグよりもはるか上、場所は小学校時代のリーグ戦の主戦場だった思い出多きグラウンド。
最近はすっかりちびたくんのプレイを見てないから、出掛けに「試合前に自分のランニングフォームをしっかりチェックしなさい。」と言っておいた。
試合に入ってピッチを歩く姿を見たら案の定姿勢が悪い。結局この試合中ずっと姿勢!しせい!とジェスチャーで伝えていた。
相手チームには小学5年の途中まで所属していたチームのチームメイトが3人と、6年で所属していたチームメイトが2人所属している。そのうち3人ぐらい出てたらしい。あとからちびたに聞いたら向こうはチラチラこっちを見てきたけど無視していたと。
相手チームはAチームでスタメンが揃っていた。意外。こっちは真ん中の縦ラインだけスタメンでサイドの縦ラインはテスト起用。
ってことで試合開始。5分ほどで1点取られたっけ?まぁ終始攻められっぱなし。前半で3点取られた。点の取られ方は全部一緒。敵はサイドが強力でガッツリ剥がされてクロスをあげられて、真ん中からズドンと合わせられた。シンプルだけどサイドの1対1で確実に抜けるからまぁ効率はいい。
結局この試合中サイドバックを6人ぐらい替えた。ちびたとセンターバックの子は文句を言ってたそうだけど、それはもうしょうがない。そういうチーム事情。
ちびたくん個人を言えばまぁいつも通りというか。抜かれはしないし、敵のセンターハーフを完全に止めていたので、敵の攻撃はサイド一辺倒になっていた。これ以上はしょうがなかったかな?と思う。
ちなみにその敵のセンターハーフは元チームメイトでいわくつき。「あいつは相変わらず大したことなかった。完封してやった。」と。聞いててあんまり気持ちのいい言葉ではないけど、まぁ実際それに近い感じなので文句も言えず。
後半も全く同じ展開で3点取られた。ちびたくんももう少し広めに仕事ができたらよかったけど、さすがに強豪だけあって、真ん中のラインを塞ぐだけで精一杯だったみたい。
そして後半1点返した。これは間近でみたけど、ビルドアップからサイドに渡して、クロスを上げてトップがヘッドで決めた。という非常にオーソドックスな攻撃。しかも速攻じゃなくて全部しっかり止めて、なんならゆっくり教科書通りのような。ちょっと思いっきり首を傾げた。なんでこれが通用するの?
終わりかけ。元チームメイトのお父さんとばったり。ちょっと立ち話。当時よく話したお父さんだったので、はっきりと言ってみた。
「このチームのサッカー初めてみたけど酷いですね。これじゃダメだと思います。強豪に行くやつも多いとは思うけど、サッカーが雑すぎます。」
別にいいだろうと思ってズバッと言ったらなんとお父さんが完全同意してきた。聞けばお父さんたちの多くもそれを心配しているんだそうで。このお父さんの子はなんとAでやれてたんだそうで、でも疲労骨折で今長期離脱していると。チームは内部競争が激しくてAへの復帰は難しいという話。なんとも薄暗い話だ。
「ヘタだから体力と根性で対抗する!ってタイプならA目指すのも悪くはないと思うけど、お子さんはそんなタイプじゃないでしょう?だったらBの方がむしろいい気もしますよ。周りに流されずにちゃんと体を成長させながらサッカーをしっかり学んだ方が先に繋がると思います。」
さらにはっきりと言ったら、ホントそうですよねぇ〜と妙に納得していた。
そんなところでもう一人、知り合いのお父さんがやってきた。このお父さんにとってはちびたを見るのは久しぶりで、ちびたがボランチだと聞くと首を傾げていた。まぁそんなイメージなんだろうけど。
その人の子供はバックをやってたそうなので(見てて気づかなかった。)これもちょっと言ってみた。
「さっき1点取られてたけど、ダメですよこんなチームにあんな点の取られ方したら。クロス上げたのも点決めたのもウチの控えですよー。」
言い方としてはこれぐらいだけど、つまりは相手チームのディフェンスはサイドハーフもセンターバックも全然自分のマークにつかずに仕事ができていなかった。そしてキーパーもとても変なところにポジションしていて。正直このチーム相当ダメだなと、思った次第。
ちょっとこの相手チームにたいして思ったところがたくさん。
まずはファウルの多さ。特にひどいのが後ろから肘を敵の背中に入れるヤツ。これは時々見るけど本当に悪質。そしてまともなチーム、というかまともな指導者はこういうプレイは絶対見逃さない。だからこれをやるチームはごく少ない。これは上手い子でも避けようがない。ちびたもやられた。
並んでる時に敵の顔面に平手打ちを入れるのも何度かあった。これをされると目が開かなくなるので立ち止まるしかない。なのでフエが鳴らないとやり得になってしまい、そうやって常習化していく。
最も圧巻だったのが、サイドバックの選手相手に、敵のトップとサイドハーフが同時にスライディングタックルを仕掛けてきた。しかも二人とも足裏を見せて敵の足を目掛けてやった。近距離でちょうど真横から見たので、はっきりとわかった。選手は間一髪直撃を避けて、後ろに転んでやすやすと相手ボールに。
当たり前に、サッカーの場面で二人が同時にひとり相手にスライディングタックルをするなんていうシーンは生まれようがない。マンガみたい。
他のプレイを見ると、まずはボールにプレスをかける時は必ず相手を掴める距離まで一気に詰める。そして掴めるなら掴む。躱されたらすぐ追う。ずっとそれを繰り返す。弱い相手なら効果的なんだろうけど。
プラス、敵のセンターハーフとセンターバックがほぼ機能していなかった。(二人とも元チームメイト。。。)一見圧勝だけど内容的にはビルドアップも相手陣形の崩しもほぼ無い低レベルなサッカー。
例えるならダンゴにこそならないけど、一人一人が局面で幼稚園生みたいなことやってるケンカサッカー。
たぶん指示なんだろうけど全員がひっきりなしに大声をあげてる。大声をあげて突進してくる。大声で向かってくるし、手の届くところまで来たらファウルされるしで、ちびたくんも仲間たちも完全にビビっていた。帰ってきてから、ちびたくんに「いやぁ〜子供だね〜〜〜。逃げりゃいいだけなのに!」と、思いっきり嘲笑ってあげた。
残念ながらこれが中学のトップレベルのリーグに所属するチームの一例。同じリーグにはJクラブがたくさんあって、それとは全く違うタイプの一例。
とまぁ、ここまで言っておきながら、別に負け惜しみで文句を連ねるつもりなどなくて。
こういう暴力サッカーはもちろん大嫌いだけど否定はしない。あ、嫌いというか無駄で迷惑な存在だとは思う(悪口)。でもなんならこういう中で自分を試したいとちびたくんが言ったら(絶対言わないだろうけど)それはそれで別段反対はしない。
色々考えて、J出身と高校サッカー出身のJリーガーの話を色々集めてみると。。。
なるほど、Jクラブはシンプルにサッカーを学べると、そして高校は要は劣悪な環境に身を落として這い上がることで自分が試される、と。そういう感じらしい。
いやまぁ親がどうこういう話ではないので好きに自分で選べばよろしいが。
というわけで息子よ。つい昨日叱ったわけだけども。
オマエ最近成績良くなって勉強が少し乗ってきただろう?
で、さっさとサッカーの方がおざなりになってきたよね。練習2日連続でサボって。言われて気づいた感じだったよね?舞い上がってたね?
だから言ったろ。喜びは小出しにしておけって。オマエはすぐにはしゃいで舞い上がって努力を怠るからまだまだコドモなんだよ。周りの評価なんか気にしないで、一生懸命勉強して一生懸命サッカーやって、ご飯食べて寝なさい。このバカタレが。
まーでも怒られてすぐに部屋の片付けを始めたのは良かった。
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