2019/9 セレクション1次とリーグ戦結果

2019/9/17

前回の日記のセレクションとリーグ戦についての記録を主に。

まずはセレクション。

人数はたぶん100人前後?後から聞くに中一のジュニアユースも相当数混ざっていたというからもっと少ない。7〜80人ぐらいかな?

遠目からしか見れなかったけど、相当にいい感じのように見えた。とはいえ当然か。引っかかるようなのはあらかたいないわけだし。

内容としてはほぼずっとミニゲーム。コーチが記録を取っている様子もない。沈んだ心持ちの中じっと息子のゲームを見続けた。んで気づいた。うーん、あいつ今花開いてるな〜。選手が試合中に一皮剥けるってのをチョクで見るのは初めてかもしれない。

さて、終わってからいくつか会話。

まずはまた一個上の先輩が同じグループにいたらしい。偶然なのかね?わからないけど。

「あっそう。ずいぶん調子良かったみたいだね?」

「うんまぁ。調子は良かったけど、別にうれしくはない。」

「それよりさ、なんかなに?思い出した感じ?なんか花が開いた感じある?」

「・・・サッカーを思い出した。やっぱり今のチームに入って、みんなに合わせてやるってだけ考えてたのかもしんない。あのねーもうこの瞬間って感じでねー・・・」

「あー待って。当ててみていい?2試合目の左のトップでやった途中からでしょ?」

「当たり。そうあの時にスコーンと思い出した。」

実はおとうさんはそれを見ながら泣いてしまった。ちょうど、前のクラブチームに声をかけられる前後の小学2年〜4年ぐらいのころのちびたくんのサッカーをみているようで、あの頃のプレイそのまんまだった。そのまんまとはいっても体格も姿勢も全然違うけど。セレクションだというのに本当に楽しそうに。本当に生き生きとボールを使って仲間と、敵と遊んでいた。

なんとなく走馬灯が走った。

"見てくださいよ。ちびた1人だけ違う方向に走ってるでしょ?あのセンスなんですよ。"
"おい〜走ってるのちびただけだぞ〜!みんなもっとすぐ動けって!"
"おいいいか?おまえら。ちびたのプレイよく見とけ。あいつがボールない時にどう動いてるかをみてマネしろ。"
"ちびた〜、こういう時どうしたらいいの〜?"
"・・・やめるなよ〜。"
"いつでも戻ってこいよ!おれは歓迎する!"
"楽しかった。アピールとかべつにどうでもいい。"
"納得できない。絶対納得できない。"

小さい頃に。本当に楽しそうにサッカーするのを見て、なるべくこの思いをたくさんさせてやろう。この一心でここまできて。

なんだか。たったこれだけの事なのに、それでもずいぶんと邪魔が入って、そういうのはおとうさんが防いでやろうと、なんだかずいぶんと大変な思いをしたり、忙しくなったりして。

で、ようやく。また楽しく、ただサッカーやってる姿を見ることができて、まぁその場がセレクションなのかい!って感じではあるけどそれはこの際。

なんか心の壁がスコーンと抜けて、ついでに涙腺も緩んでしまったかな?

「まー結果はいいさ。なんせ見てないのかもしれないし。

でもおとうさん勝手に評価すると、それは抜群のデキだったと思うよ。普通の場ならアレで受かんなきゃ、誰が受かるの?って感じ。あ、このセリフ前にも言ったことあるね。

でもでももちろんすでに内定もらってる連中に比べれば落ちる。スピードとパワーが違うから。それだってそれを補って余りある判断とアイデアと実行するスキルを見せたからね。これで落ちるんならそれは見てないか、最初から取る気がないかだけだよ。」

とちびたに伝えた。

じつはもう一つ話を付け加えた。

でも実は同じチームに1人スゲーのがいたね。ああいうのはもしかしたら受かるのかな?オチとしても1次は通るのかもね。

「あーサイドバックの?それが◯◯だよ。」一緒のグループに入ってた先輩の名前が出た。

「まじか!現役もゲームに混ざってたのか!あれがあいつか!さすがだなー!速かったもんなー。」

「速いうえに冷静でいつも周り見てた。ひとりだけ次元が違ってた。」とちびたくん。

(いやいや、あいつは確かに一番だったけど、ちびたくんそれに次いでたぞ。もしかしたら1次くらい通るかな?)




さて。そんなこんなで始まったリーグ戦。ちびたくん絶好調。

ふたりで研究を重ねてた、試合前の食事のタイミングと量と質。アップのタイミングと量と質。諸々をしっかりと実行して好調をキープ。

「どうよちびたくん?こういう準備をしっかりやると全然違うって実感は流石にある?そうかそうか。よかったよかった。はっきりと学んだね。こんなにしっかり対策してるやついないと思うよ。」

てな感じで会場へ。

そんな思いをチーム側は知るわけもなく、前で結果がずっと出てないことでやはりサイドバックでの出場となった。

それでも好調は続いているので、いい感じで機能している。

2試合やってゴールこそなかったものの、しっかりとゲームを作って2試合とも勝利。一度小野伸二並の鬼スルーパスを通して、帰り道自慢がすごかった。

前のチームを破り今や超強豪になっているチームも破った。いや〜、素晴らしかった。

「まぁでもおとうさんの予想は2-0か3-1ぐらいだと思ってたからね。ちびたのゴールもないし。その辺は課題かな!やっぱ後ろから飛び込んでのジャンピングボレーとかそういうのやんないと。」

「じゃぁ次の試合でやる!」


もちろん望んではいたけど、本当にまたこんな日が来るとはおもっていなかったのでとても嬉しい。ちびたがスネておとうさんが怒ってっていう日々が長かったから。

「あとはもう結果はどうでもいい。リーグ戦勝っても負けても。セレクションも落ちても全然いい。シュートも外していい!その代わりどうせ外すなら派手なシュートね!」

さすがにこの公式戦では相手も必死でレベルも高いので、セレクションの時のようなプレイは出なかったけど、これからだんだんと出てくることでしょう。

今のチームの監督さんはちびたがボールを持った時とちびたのプレイに関してはほぼ口出ししない。「おぉ〜ぅ。そこ通すか。」ぐらい。そのかわり精神面とかが厳しくて怖い。まぁ今んところちょうどいいかも。

見のがさないでよ〜監督さん。あいつの武器は攻撃センスよ〜。あいつ守備は中の下よ〜。全国取りたいなら早くサイドバック育ててあいつを前で使って〜。



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