2018/7 批判

2018/7/19

ちびたが3年生から約2年半所属したクラブチームについて。

まずは。
ちびたより少し前に突然辞めた子。チームからの説明も聞いたし、親からの話も聞いた。でもどうしても、ちびたと同じ理由で辞めることになったんじゃないかっていう確信めいたものがあってしょうがない。

きっとその選手もちびたも「コーチの仕打ちに耐えられなかったでしょ?」と聞いても絶対に認めないと思う。それは認めないってことでも全然いいと思う。

ただ周りが「あぁ、他に行きたいチームができたのね。あぁ受験ね。じゃぁしょうがないね。」これじゃあまりにも能天気。

ちびたにしてみると受験するのは本当で、もちろん志望校に行きたいんだろうけども。受験なんてものは他をどれくらい犠牲にするかの話に尽きる。蛍雪の功ってやつでしょ。親にしてみればそんなこと全く望んではいないし、本人もそこまで合格にしがみついてはいない。

辞める理由を受験に絞って言えば、シンプルにチームのスケジュールと受験対策が全く両立しなかった。実際、春夏冬休み、土日祝日の全てをチームのために空けておけというスケジュールじゃぁ、コーチの問題の有無に関わらず、中学受験なんて完全に無理。なにもできない。

ちなみにちびたくんは現状で、希望している難関校の合格率は10%ぐらいなのかな?お話になりません。他のお受験っ子と違って必死じゃ無いからね(笑)。ま、受験するってタンカきって辞めたチームのコーチや監督、チームメイトたちにはとても言えない話だけど。でもスクールのコーチには笑いながら話してる。

辞める時の話に戻せば、サッカーの話をすると話がややこしくなって口じゃ負けちゃうから受験の話一辺倒で挑む。これがちびたの理屈と作戦。当たり前だし正しい。それしかない。

実際見事にすっぱり辞めることができた。前に辞めた選手もチームに言い出すにあたっては相当家族で悩んで話し合ってたそうだから、ウチと似たようなことがあったんだろうと容易に想像できる。まぁ今となってはわからないことだけど。

でも。
全く同じような境遇だった二人。本人の不満や様子など、親同士で一緒だねとよく話していた。実際の経緯はどうであれ、辞めることになった事実は変わらない。ただただかわいそうでならない。

ここではっきりと書いておく。
4年から担当になったコーチは差別がひどかった。これは他のコーチもちょっとどうかな?とさえ言っていた。ちびたがうけた例を言うと、ある遠征の日、他の選手が4試合出る間に1試合。しかも5分で交代。例えば3泊4日遠征で、出場時間トータル30分。

驚いたエピソードがある。
ちびたが1試合しか出てない日、おとうさんは仲のいい選手のお父さんとずっと一緒に見ていた。全試合が終わってつい「1試合しか出れなかったかぁ」と呟いたら、もっと出てたでしょ?そんなに少ないの?とか言ってとても驚いていた。意外に他の選手のことなんて誰も見てないんだなぁとこっちも驚いた。「残念ながらいつもですよ。」そう答えると相手のお父さんは黙ってしまった。

そういえば前に辞めたやつ。あいつが辞めるちょっと前も全然出れてなかったのに誰も気づいてなかったっけな。

ちびたが辞めてこれで3人目。たぶんもっと辞めるんじゃないかな?


ポイントはどこだったんだろう?そんなことをよく考える。色々思い出して頭を整理したりしている。そんなことしても意味はないんだけどついつい。


ある日ちびたが前日の練習でユニフォームをクラブハウスに置いたまま帰ってきてしまった。翌日の練習でそれがコーチに見つかり、その日の練習はボールに触れずに3時間ランニングしっぱなし。泣きながら帰ってきてずっと「練習がしたかった」とつぶやいていた。あれがチーム時代通して一番悔しそうだった日。

そういえば前日の夜に忘れ物に気づいてどうしても取りに行きたいと言ってた。片道2時間の遠距離で、しかも行っても中に入れないからと納得させた。それほど怯えていたことをもっと重く考えてやればよかった。

そしてその後日。同じように忘れ物をした選手に対して練習試合に出さないという罰だったそうで。帰ってきてからものすごく文句を言っていた。あいつは控えでいつもは下手だから出さないと言い、今日は罰だから出さない、ってなんだそれ!意味がわかんない!と、ものすごく怒っていた。

ある大会の予選で干され気味だったちびたにとって、勝つことはもちろん自分のアピールのために目標も持っていた。結果出場機会0。これも相当に怒っていた。他の出場機会0の選手にコーチが言った理由が、「先週練習休んだから」。ちびたに至っては理由は特に無し。なんでですか?などと質問するような雰囲気ではない。そんなことを聞いたら次も出してもらえない。

ちびたは意外と積極的なやつで以前はしょっちゅうコーチに「どんな練習をすれば上手くなりますか?」とか「どんな結果を出したら試合に使ってくれますか?」とか、ぐいぐい直訴していた。しかし完全に突き放され続け、コーチと話をすること自体を避けるようになってしまった。

一度おとうさんが練習見学でグラウンドにいるときにちびたが直訴していたことがある。そのときコーチが「お父さんちょっときてください。ほら、こんなこと言ってるんですよ?」と呆れ顔をされたことがある。何がおかしいのか全くわからない。違う世界に住んでいるのかな?とぼんやり感じたっけな。おとうさんは普通に積極的な質問でほめられると思っていたから驚いた。

問題を起こした選手がいて、退団処分かどうか監督の沙汰を待つっていう話になっていた。この選手はコーチのキモ入りで、決して上手くはなかったが大きくて速かったので入ってすぐにスタメンで使われ続けた。ちなみにこの選手が入ったことでちびたはAチームの定位置を失った。

今思えば問題を起こしたことも、コーチからこういう扱われ方をしてストレスがあったんだろうと思う。なんせAチームに入っても使い物にならずにとてもかわいそうな見せしめのような状況が長かった。

そして、処分は軽く2〜3日分の試合出場停止。退団やむなしのレベルの問題を起こしたにもかかわらず、特に理由なくいつも外されている連中よりもはるかに軽い処分。この対応を知ってちびたは、ひどく落胆していた。「信用できない。納得いかない。」と気味悪く呟いているところを見てしまうと、親としては「辞めて正解。」としか思えない。


・・・いつからこんなに暗い状況になった?


そういえば。ちょっと話は戻って4年のはじめの頃の話。

3年で担当してくれたコーチに1年間しごいてくれてありがとうと、ちびたも仲間たちも春に始まる大会にとても気合が入っていた。オレたちこんなに強くなったよ!と、コーチに優勝をプレゼントする!と、ものすごく気合が入っていた。

周りの下馬評も、いよいよこの世代がベールを脱ぐ。噂ではすごいらしいと、親たちも恥ずかしながら鼻高々で、ちょっと興奮気味だった。

しかしこの仲間たちは一度もまとまって使われることがなかった。2チームに分けられ、さらに前後半で半分に、2人ずつでしか使われずに、本来のチームプレイを見せられぬまま終わった。ちびたに至っては地区大会準決勝で爆発したにもかかわらず決勝戦には出られず、中央大会はキーパーが負傷して急遽キーパー。他にやりたがる奴がいるわけもなく、全試合キーパー。たぶんチームで一番大きな不満を静かに飲み込んでいた。その場では大はしゃぎでキーパーをやってる風で仲間を鼓舞し、帰ってから静かにフィールドに出たかったと落ち込んでいた時は、本当にかわいそうでたまらなかった。

チーム自体も当時は4年参入組が弱かったので普通に力負け。地区でも1位を取れず、中央では惨敗した。ある選手はオレを使えー!と叫び逆に、その思い上がった態度はなんだ!とコーチに怒られた。

みんなやるせなかっただろうと思う。

この大会の時のコーチの話をよく覚えている。

古いメンバーは就任する一年前からヒマを見てはずっと見学してたからひとりひとりよくわかってる。後から入った連中のほとんどは自分が育ててきたから当然よくわかってる。全部わかってるから任せてもらう。説明なんかしない。選手が納得するとかどうでもいい。イヤでもついてきてもらう。セレクションで受かったんだから落ちたやつのことを考えたら辞めることも許さない。

そう。選手たちは納得なんかしてなかった。ずっと。

この頃からだ、チームが暗い雰囲気に包まれ始めたのは。


そして1年経って5年の大会の予選では、ちびたは理由なく出場機会無し。本大会を前にちびたはこの大会への興味を完全に失っていた。だから予選途中での退団となった。



一個だけ。

干されたのはヘタだから。なんて心無い人に言われそうな気がする。言われてもいないのに言われそうってだけでハラが立つ(笑)。

ちびたともう一人の仲間にかわって言いたい。

この二人は間違いなくAチームレギュラーのレベル。組み合わせとかそんな言い訳が通用するような僅差ではなく、はっきりと後から入ってきた選手たちとはレベルが違っていた。

ふたりとも誇りを失わずにこれから頑張ってほしい。



このブログはちびたのサッカーの成長記録がメインです。2016年4月〜2016年7月までを是非古い方から読んでください。


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