038 ダイレクトボレーはお父さんとの約束

【2015〜2016/3 小学2年】

サッカー熱が一気に加速し始めて夏がやってきた。
夏休み直前の思い出をひとつ。あれはサッカーチームの普段の練習をひさしぶりに見に行ったときのミニゲームの時。
相変わらず元気に練習中。コーチもよく声が出ている。でお父さんはちょっと近くまで行って、ちびたが攻めている側のゴールの真後ろまで行ってみる。
そこにいきなり真後ろからのボールを飛び込んでのダイレクトボレーシュート。さすがに枠に行かなかったけど。コーチが「ちびた〜、それは無茶だよ!まー決まったら神だけど!」と叫んでた。

こんなことまでするようになったか。練習でふざけてやるんじゃなくてミニゲームとはいえ試合の中でそれをやるのは、技術云々よりも思い切りが必要でそれができるってことか。これはもう「お父さんとの約束」にするしかないなぁ。

本当は、まずはオフサイドがあるから、そこまで思い切りのいい飛び出しができる機会は限られる。その前にそもそも適切かどうかでいうとせっかく飛び出したんだからきっちり前に落としてシュートするのがセオリーで。つまりは意味の無いわがままプレイはやめろとコーチにいわれる典型的なやつなわけで。

でもお父さんは相変わらず言う。見る人が面白いと思うことをやろうよ。やろうよダイレクト。間違っててもいいしハズしてもいい。それを期待する人がいて、やった時にワァ!ってなるならそれだけで十分。サッカーは見せるスポーツ。サッカー選手は見せるのが仕事。

それにお父さんは思うんだけどね。大舞台とか大一番とかでコレじゃなきゃ決まんない!ってことがあった時。その時になってはじめてじゃぁダイレクトボレーやってみますじゃぁ遅すぎ。今からやるんだよ!本番で!試合でやらなきゃ意味無いんだよ!・・・てな感じ。

ちびたは意味はたぶんあまりわかってないものの、周りに乗せられて盛り上がってる。お父さんがダイレクトボレーを要求するとすごく喜ぶ。お父さんはこの頃から決めていた。ちびたがサッカー続ける限りずっと「ダイレクトボレー!」って言い続けようって。

サッカー塾ではコーチが完全に面白がっちゃってダイレクトボレーばっかりやらせる。ミニゲームで周りにボールあげさせるし、時々割って入ってきて自分でちびたにボールを上げる。さすがに素晴らしいボールを出すからすごくいい練習になってるみたい。

まーアレだね。野球でフライを打つのが超うまかったからそれの応用で、バットを足に持ち替えてやれるといいね。

っつーわけで今でも言ってます。試合前に「ちびた。ダイレクトね。」


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