036 宿敵との対決
【2015〜2016/3 小学2年】
6月。サッカーチームの大会が決まった。ノンタイトルだけど秋の大会の前哨戦として、強いチームが集まる。なんといってもチームWがいるとのこと。ちびたも気合が入っていた。たくさん練習するようになって自分を試したい気持ちっぽい。それに前回チームWに負けた時は1年生だったけど、今度は主力の2年生としてだから。
チームは3つに分かれてリーグ戦となった。チームWも3つに分かれる。1年メンバーメインのAチームはこの日の午前の部で完結するから正味2チームずつ。ちびたはBチームに入った。でかたや、新加入のちゅうた、みにたもいる主力メンバー。このリーグ戦を首位で突破すればもうひとつのブロックの首位と決勝戦がある。(今思うとどっちも同じチームが勝ったらどうするんだろう?それでもやるのかな?)
2試合を順調に勝ち、最後の3試合目にチームWとの勝負となった。隣のブロックでやっていたチームSのCチーム(ややこしいなー)はチームWのCチーム(ややこしいなー)に負けてしまった。だから決勝戦はチームWのCチーム対Bブロックのこの試合の勝者という組み合わせ。
チームWのコーチは相変わらずヒートアップしている。こっちのママたちは相変わらず静か。ちびたくんは堂々としてるなぁ〜。。。これも練習の成果なのかなぁ。ただ、ディフェンスはやっぱりザル(笑)
このBブロックは双方ともにベストメンバーで組んできたと思われ、事実上の決勝戦的な雰囲気になっていた。さすがにチームW。すごいフォワードがいてガップリ4つで組んでいた。いや、前半は終始押されていたね。カウンター、でかたの飛び出しで大チャンスがあったけど悪い癖が出てシュートが枠に行かなかった。そして逆にカウンターで飛び出されて独走され、1点を失う。
後半は少しずつ盛り返すも硬直状態。ちびたもずいぶんと突破していたけど、後半から相手のエースと思われる大きな選手にマンマークされていた。
手元の時計で残り2分。さすがに応援してるママたちから諦めるなー!の声が。お父さんも「あーダメかなー。。。」って言ってた。チームSのコーチもさすがに興奮して「走れ!動いてるのちびただけだぞ!みんな走れ!」と。さすがのスタミナ小僧、ちびたくんは本当によく走ってた。
残り1分を切ったあたり。フエが鳴って終わったと思ったら相手のフリーキック。でかたもキーパーの位置まで下がった。さすがに相手も疲れていて中途半端なキックででかたが拾う。拾ってすぐに前方に大きくフィード。中盤にいたちゅうたがそのままさわらずに敵ゴールに向かう。が、ちょっとボールが速くて敵のキーパーが前に出てきてクリア。ボールはナナメ前に飛んでちゅうたを超えてサイドラインへ。
と思ったらそこにちびたが飛び込んでいた。お父さんも視界の外から急に入ってきたからびっくり。飛び込んで右足アウトサイドでダイレクト。不格好で逆足だったけど、それしか間に合わないっていうタイミング。ボールはハーフスピードでふわっと浮いたまま無人のゴールへ。
打った瞬間歓声。少し遅れて入った時にまた歓声。あの滞空時間は長かった。多分1秒無いんだろうけど「うお!・・・う、うおー!!」みたいな歓声だったからね。打ったちびたは真っ先にでかたの元へ。二人ががっちり抱き合った。これで同点!
もうロスタイムだったからすぐにキックオフ。お父さんは「気をぬくなー!」って叫んでた。でも叫びながら「このまま終われば得失点でブロック首位!」って計算もしてた。ほんのワンプレイがあって笛。
ちびた持ってるね!ってみんなに言われて。コーチにもちびたくんありがとう!ってハグされて。本当によく追いついた。勝ちに等しい同点。お父さんは実はあきらめていて、でもちびたは全然諦めてなくて、それに感動したし、すごい選手だと思った。
強豪チームW相手に見事な同点劇。振り返ると1つ前の試合でチームSは20点ぐらい取っていてそれで得失点差で首位に立った。ということはチームWも勝つしかなかったということで結構追い込まれていたのかもしれない。相手の怒鳴るコーチもちびたのラストゴールを「アレは仕方ない。相手をほめよう。」みたいなことを言っていた。
ブロック首位を勝ち取り、隣のブロックの首位のチームW(のCチーム)と決勝戦。正直楽勝かと思いきや!さすが強豪チームWは選手層が厚くて、なんと簡単に先取点を取られる!つ、強い。
でもその直後、ちゅうたのスルーパスでちびたが抜け出して同点。2年生オフサイド無いからね。でもこれ、簡単に言うけど2年生でグラウンドのアーリークロスのキラーパスってものすごいことだと思う。走り込んでそれを要求するちびたもすごいけど、それを実行するちゅうたはさすが天才。
後半は、お互いガンガン攻めて攻守めまぐるしく。ちびたが抜け出しては潰されを10回ぐらいは繰り返しただろうか。単調になってきたところで真ん中あたりででかたがボールを受け取り、そのまま中央突破。センターサークル超えてすぐぐらいの位置から圧巻のミドルシュート。さすがのパワー。アレを右上に決められたら2年生キーパーじゃ届かない。
結果2-1でチームWを撃破してこの大会を優勝。とくにメダルも無いけど大収穫の大会だった。でかた、ちゅうた、そしてちびたが大活躍。お父さんとしてはものすごく記憶に残る大会になった。とくにちびたの最後のシュート。あれは今でも鳥肌が立つ。チームを勝ちに導くプレイ。それをやるのがエースの仕事!あの一瞬だけはでかたと並んだかもしれないね!
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6月。サッカーチームの大会が決まった。ノンタイトルだけど秋の大会の前哨戦として、強いチームが集まる。なんといってもチームWがいるとのこと。ちびたも気合が入っていた。たくさん練習するようになって自分を試したい気持ちっぽい。それに前回チームWに負けた時は1年生だったけど、今度は主力の2年生としてだから。
チームは3つに分かれてリーグ戦となった。チームWも3つに分かれる。1年メンバーメインのAチームはこの日の午前の部で完結するから正味2チームずつ。ちびたはBチームに入った。でかたや、新加入のちゅうた、みにたもいる主力メンバー。このリーグ戦を首位で突破すればもうひとつのブロックの首位と決勝戦がある。(今思うとどっちも同じチームが勝ったらどうするんだろう?それでもやるのかな?)
2試合を順調に勝ち、最後の3試合目にチームWとの勝負となった。隣のブロックでやっていたチームSのCチーム(ややこしいなー)はチームWのCチーム(ややこしいなー)に負けてしまった。だから決勝戦はチームWのCチーム対Bブロックのこの試合の勝者という組み合わせ。
チームWのコーチは相変わらずヒートアップしている。こっちのママたちは相変わらず静か。ちびたくんは堂々としてるなぁ〜。。。これも練習の成果なのかなぁ。ただ、ディフェンスはやっぱりザル(笑)
このBブロックは双方ともにベストメンバーで組んできたと思われ、事実上の決勝戦的な雰囲気になっていた。さすがにチームW。すごいフォワードがいてガップリ4つで組んでいた。いや、前半は終始押されていたね。カウンター、でかたの飛び出しで大チャンスがあったけど悪い癖が出てシュートが枠に行かなかった。そして逆にカウンターで飛び出されて独走され、1点を失う。
後半は少しずつ盛り返すも硬直状態。ちびたもずいぶんと突破していたけど、後半から相手のエースと思われる大きな選手にマンマークされていた。
手元の時計で残り2分。さすがに応援してるママたちから諦めるなー!の声が。お父さんも「あーダメかなー。。。」って言ってた。チームSのコーチもさすがに興奮して「走れ!動いてるのちびただけだぞ!みんな走れ!」と。さすがのスタミナ小僧、ちびたくんは本当によく走ってた。
残り1分を切ったあたり。フエが鳴って終わったと思ったら相手のフリーキック。でかたもキーパーの位置まで下がった。さすがに相手も疲れていて中途半端なキックででかたが拾う。拾ってすぐに前方に大きくフィード。中盤にいたちゅうたがそのままさわらずに敵ゴールに向かう。が、ちょっとボールが速くて敵のキーパーが前に出てきてクリア。ボールはナナメ前に飛んでちゅうたを超えてサイドラインへ。
と思ったらそこにちびたが飛び込んでいた。お父さんも視界の外から急に入ってきたからびっくり。飛び込んで右足アウトサイドでダイレクト。不格好で逆足だったけど、それしか間に合わないっていうタイミング。ボールはハーフスピードでふわっと浮いたまま無人のゴールへ。
打った瞬間歓声。少し遅れて入った時にまた歓声。あの滞空時間は長かった。多分1秒無いんだろうけど「うお!・・・う、うおー!!」みたいな歓声だったからね。打ったちびたは真っ先にでかたの元へ。二人ががっちり抱き合った。これで同点!
もうロスタイムだったからすぐにキックオフ。お父さんは「気をぬくなー!」って叫んでた。でも叫びながら「このまま終われば得失点でブロック首位!」って計算もしてた。ほんのワンプレイがあって笛。
ちびた持ってるね!ってみんなに言われて。コーチにもちびたくんありがとう!ってハグされて。本当によく追いついた。勝ちに等しい同点。お父さんは実はあきらめていて、でもちびたは全然諦めてなくて、それに感動したし、すごい選手だと思った。
強豪チームW相手に見事な同点劇。振り返ると1つ前の試合でチームSは20点ぐらい取っていてそれで得失点差で首位に立った。ということはチームWも勝つしかなかったということで結構追い込まれていたのかもしれない。相手の怒鳴るコーチもちびたのラストゴールを「アレは仕方ない。相手をほめよう。」みたいなことを言っていた。
ブロック首位を勝ち取り、隣のブロックの首位のチームW(のCチーム)と決勝戦。正直楽勝かと思いきや!さすが強豪チームWは選手層が厚くて、なんと簡単に先取点を取られる!つ、強い。
でもその直後、ちゅうたのスルーパスでちびたが抜け出して同点。2年生オフサイド無いからね。でもこれ、簡単に言うけど2年生でグラウンドのアーリークロスのキラーパスってものすごいことだと思う。走り込んでそれを要求するちびたもすごいけど、それを実行するちゅうたはさすが天才。
後半は、お互いガンガン攻めて攻守めまぐるしく。ちびたが抜け出しては潰されを10回ぐらいは繰り返しただろうか。単調になってきたところで真ん中あたりででかたがボールを受け取り、そのまま中央突破。センターサークル超えてすぐぐらいの位置から圧巻のミドルシュート。さすがのパワー。アレを右上に決められたら2年生キーパーじゃ届かない。
結果2-1でチームWを撃破してこの大会を優勝。とくにメダルも無いけど大収穫の大会だった。でかた、ちゅうた、そしてちびたが大活躍。お父さんとしてはものすごく記憶に残る大会になった。とくにちびたの最後のシュート。あれは今でも鳥肌が立つ。チームを勝ちに導くプレイ。それをやるのがエースの仕事!あの一瞬だけはでかたと並んだかもしれないね!
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