2019/3 クラブチーム練習体験

2019/3/14

例年、優勝すると新聞に載ると言う大会がなぜか2月に開かれた。チームSとしての出場で6年生の部門だったけど人数が足りなくて5年生も招集。

結果は準優勝で、6年生たちがくやしくて泣いたりしてて。聞けば6年の活動はこれが最後だとか。そうかー。いよいよ退団かー。ちびたも来年そうなるのかー。

ところでちびたくんの試合中の動きが悪くてどうしたんだ?一体?ってことで反省会。ちびた自身もうまくやれてないとは感じてるんだけど、何故なのかがわからないっぽい。

はたから見てる分にはもうとにかくユルイ。チャレンジもしないし、インターセプトもオーバーラップもしない。こぼれ球を追いかける時ぐらいかな?全力疾走するのは。ボールをキープして周りを見渡してパス先をのんびり探す。。。ぐらいのことしかやってない感じ。

迫力がないよね。怖さがない。せっかく足が速くなったのにほとんど使わない。決勝戦でもさらっと試合して、負けても普通にしてる。随分と存在感のない選手になったね。。。まぁズバリおとうさんが感じることは、例のスクール落ちてから目標もなくなってやる気なくしてるよね。


その数日後、今週一で通っている外人コーチのスクールの方を久しぶりに見学しに行った。まだココのチームの方に入るっていう大逆転もあるかもしれないということで。

でもやっぱりここでもユルイ。言っちゃ悪いけど全体のレベルが低いので、いい感じでゴールをポンポン決める。それだけ。練習が終わってからいつもはもっとゴール決めるけど今日は少なかったとか言ってる。ユルイ。みんなボールウォッチャー。

ユルイよね?楽しいの?と聞くとそんなに楽しくないかもと。

ここのコーチに様子を聞けば技術的には申し分ないという。そんな答え聞いてもしょうがないので色々聞いてみる。どう聞いても通り一辺倒な答え。もう教えることがないっていう風にも聞こえる。う〜ん、なんか悪いけど指導に意図とか具体的なプランを感じない。

「ここのスクールはコーチが認めたらせめて上位にいるチーム練習にお試し参加できるとか、スクール内選抜でよそのチームと練習試合とか、なにか選手にとって目標となるものはないんですか?」と聞くと一切ないと言う。

そんなスクール他に知らないなぁ。チームの方はかなり強くてちびた自身は入りたかったんだろうけど、スクールの方は全く呑気で、なるほど「カネ集め」ね〜。アチラの国の都合でポンポンコーチが変わって、サブのスタッフは大学生のボランティア。正直遊んでるだけ。宣伝で出ている有名なコーチや有資格コーチは全く出てこない。

正直この時点でおとうさん的にもかなり興ざめ。ちなみに月謝がすごく高い。コスパが悪すぎる。

そのうちに、友達が今日は休むと聞いてじゃあ自分も行かないと。そんなテンションだったらこのスクール辞めなさいというと、ちょっとだけゴネたけど相談しはじめるとあっさり、じゃぁ辞めると。ちびたもやっぱり興ざめしてたんだと思う。

とはいえ、なんか全体的に気が抜けていますわ。


しばらくして、そろそろ受験のこととチーム選びのこと、しっかり決めなさい!と。もう3月に入ってるんだよ!と。

ということでふと思い出したようにチーム選びを再開し始めた。

受験と小学校の少年団をセットで考えていた時から状況は変わって、もっとレベルの高いクラブチームの方に興味が。完全に勉強時間の確保が頭から抜けてる。

はっきり言わないけど、どうやら受験の方は完全に諦めたらしい。諦めたことは別にいいけどなんというテキトーさ。どんだけのものを犠牲にして、周りに気遣いさせたと思ってるんだ。このバカが。



ってことで・・・ふと、近所のおとうさんの勧めで、以前から友達が行ってたりなんだりで名前は知っていたクラブチームの無料体験にいくことになった。相当昔から縁があったけど入団するってところまでは考えたことがなかった。

2人で体験に行きがてら「このチームレベルだったらダントツってところを見せて当たり前なんじゃないのー?」なんてちょっとハッパをかけた。よく知らないチームにメッチャ失礼な話だけど。。。

さて体験。
最初はパス練や基礎的な色々。ざざっと見るとそういうのはできてる。できるようになってる。これはスクールの成果かな。元のチームだったらこういうのは一番出来てなかったのに、この部分だけは成長したんだなぁと。しかし、その分失ったものの方がずっと大きいんじゃないの?!

「たまにスゴイことをするド素人」から「そこそこ上手いフツーの選手」になった感じ。。。こう書くと完全に悪くなってるよね。

そしたらコーチが今日は体験くんがいるからたくさんゲームをしよう!と。適当にチーム分けをして子供達だけでポジション決め。ちびたはなぜかずっと左サイドだった。あとから聞けば希望なんかしてないけど左やれって言われたとか。

で、ゲームに入ると案の定。

ユルイ。

試合見てるとこのチームはかなりガツガツやる。上手い奴ら数人が先導してかなりガチンコでやってる。ちょっとサッカーかじってる大人に言わせると賛否が分かれるんだろうけど、おとうさんは子供らしくていいと思う。速くて強いならそれに越したことはないでしょう。難しいことを考えるのはもっと大人になってからで十分。

ちびたはユルイのでとにかく周りとテンポが合わない。ダッシュ練習ではこの中では一番速かったらしいが、試合だとウォッチャー。パスも来ないね。思い切りのいい飛び出しがないし。パス出しても意図が通じなくてシュートに繋がらない。

何試合かやって、アシストもゴールも0だった。

練習が終わってからちびたと話すと、マンガみたいに目を丸くしておとうさんに訴えてきた。

「上手いやついっぱいいてビックリした!!」

照れ臭そうにニヤニヤしてる。

おとうさんは答えた。

「大丈夫!みんなが上手いっていうかね、ちびたくんがなまってるんだよ!!スクールでユルイ練習しかしてこなかったから!わかった?!実戦離れて体がナマるってのはこういうことなんだよ!気づいた?!」

やっと自分のことを発見できて素でビックリしてる。面白いなー子供って。

その最中、若いコーチが話に入っていた。「きょうはどうでしたか?」と。で、ザックリ今後の説明をしてくれたけど、もしよかったら何度でも無料体験に来てくれていいと。入りたければ電話一本でまずは入団だけは決めますと。なんなら今決めませんか?と。ぜひ入って欲しいと。

よかったじゃないか。一応戦力として認められたっぽいよ。あんなにユルユルでも。

「クラブチーム辞めて半年過ぎて、今自分がナマってることに初めて気づいて相当ビックリしてます。いい刺激もらったみたいでありがとうございます。」

なんて言ったのは内心「そこそこできるっぽいぐらいの評価でしょうけど、コイツこんなもんじゃないんで!」っていう思いを込めて。

しみじみと「ハードなサッカー久しぶりで、なんか思い出した。楽しかった。」と言っていたのはとてもよかったけど、とても慎重になってしまったちびたくんは他のチームにも体験に行ってからじっくり考えると言う。

ちなみにチームの感想としてはいい奴らと嫌な奴らが半々ぐらいだったという。おとうさんが「いいやつらはみんな上手かった?」と聞くとみんな上手かったと。逆に文句つけてきた何人かはみんなちょっと微妙だったと。

あーなるほど。そりゃそうだよ。と言いつつも、どういうことか聞かれると、うーん、説明が面倒臭いこともあり、まぁいいじゃないかと。いいやつしかいないチームなんてこの世に存在しないから、と言うにとどめた。

おとうさんはこのチームがいいと思うな。練習内容とハードさが3年で入ったクラブチームの精鋭クラスの時とよく似てた。強いよこのチームは。

でもまだもう一個体験にいくことが決まったからまだまだどうなるかわからない。


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