2025/2 ちゅうた再び
2025/2/6
夜、スーパーに買い物に道を歩いてると通りすがりの学生に突然声をかけられた。
「こんばんは!」
暗くて誰かわからなかったので「誰?」って聞くと「ちゅうたです!」と。
おお〜ちゅうたかぁ〜!久しぶり〜!
ちゅうたは幼稚園から小6まで在籍したチームSでずっと一緒にやってきた相棒。おとうさんがかつて天才と呼んでいた。チームSが関東制覇したのの半分近くはちゅうたのおかげ。今は超強豪チームで、1年生からトップチームに入っている。
あの頃はちびたは小さくて、でかたが一番大きくて、その間にちゅうたがいた。でももう今ではちゅうたよりちびたの方が大きくなってる。
会って話すのはたぶん小学校5年生以来7年ぶり?
「実はよくちびたPのこと見かけてた。ここ通学路だから!」
「そうかそうか。どうよ?ちゅうた。背伸びた?たまーに試合ビデオで見てるよ。」
「いやそれが、ずっとトップチームでトップ下やってたんだけど最近後ろ目を試されてて。。。たぶん足が遅いから...」
「そうなんだ?おとうさんはチームSの時とは違ってもうすっかりスプリントトレーナーでやってるんだぞ?ちびたはもちろん、一個上のエースにレッスン動画をまとめて送ってやったりしてる。送ったろか?」
「え?ほんとに?んじゃぁちびた経由で!」
「よしよし。んじゃぁ送っといてやるからそのレッスンやりなさい。そんで足速くなれ!んじゃぁね!」
ちょうどちびたくんが、せっかく作ったレッスン動画を一回チラ見しただけで済ませちゃってたから、これを期にちびたにももう一回おとうさんの動画をじっくりみなおして、スプリントフォームのチューニングをやってもらおうと。ちびたはガキでバカだから、しっかりもので真面目なちゅうたと一緒ならちゃんとやるだろう。うんうん。
なんて考えながら二人のためにかつて編集したスプリントフォームのレッスン動画をまとめ直して、LINEグループを作ってふたりに配信することを始めた。
とても楽しい。小学校の頃ふたりはとても仲が良くて、2年生の終わりに一緒に超強豪のセレクションを突破した。たぶんちゅうたはトップ通過で決まった。でもちゅうたは結局そこには入らず一緒にはやれなかった。
まさかここにきて二人が同じ課題に、おとうさんの元で取り組むことになるなんて。本当にうれしいとともに、おとうさん的にはある程度の見通しがあって、これがハマれば二人して覚醒して、来年度の高校サッカーを賑わす存在になったりしないだろうか?とちょっと夢見たりもして。
というのも。
高校サッカーの動画で何度かちゅうたのプレイを見るに、思うところがあって。足が遅いと聞いた時にピンときた。「あぁ。ちゅうた、ちびたとそっくりだと思って見てたけど、フォームがそっくりだったんだ。だから足が遅いんだ。じゃぁちびたが取り組んでいることを一緒にやれば、たぶんちびたより覚えはよさそうだからすぐに速くなるな。」って。
ということで。高校サッカーの動画って言っても1年生の時以来だったので、ちびたに聞いて直近のちゅうたの試合動画をチェック。なるほどなるほどってことで、修正点をチェックしてレッスンを用意してやった。とても素直に聞いてくれる。やっぱり他人だと素直に聞けるのかな?ちゅうたは元々なのかな?
ちびたくんにも同様にやりたいんだけど、どうも馴れ合ってるというか。文句ばっかり言う。すぐに言い訳が始まるし。
こないだは結局、話はわかるけど気に入らない!とダダをこねはじめた。中学の時と全く同じだな、全く成長してないなと思いつつ、逆に中学の時の経験があったからおとうさんも結構冷静に対処できた。
「とりあえず言うこと聞け。おとうさんは今までオマエを尊重しすぎてた。もっと他のおとうさんみたいにガキ扱いして強引に言うこと聞かせるべきだったんだ。自主性にまかせた結果オマエは調子こいてサボり続けてきたじゃん。小学校の時の輝きはどこいった?あの時の縦突破、裏街道、オーバーヘッド、この数年見てないぞ?今やれっていわれてできるか?できないだろ。それがお前の自主性に任せた結果だろ。
おとうさんはおまえに強制する。そのムカツキを無理やり抑えろ。その自分の中のムカツキに今までお前は負け続けてたんだよ。自分に負けてたの。とりあえず文句言わずにやれ。しばらくやってみた後、もしやってなかった場合の自分とを、客観的に比べてみろ。そのあとで文句があるならいつでも受け付けてやる。練習やめても、なんならサッカー辞めてもかまわん。」
なんて言ったら超絶不貞腐れてたけど、わかったと言った。笑。
言いながら思ったけどちびたくんは超絶食わず嫌いで。勝手にイメージ作って全部思い込みで完結させちゃうところがある。これやっても意味ないとか、これ絶対不味いとか、そんな所行っても絶対面白くないとか。そんな判断が全部頭悪いレベルな訳。これじゃ人生損するわな。
てことで、今はしぶしぶながらおとうさんのメニューをやってるって感じ。とか言いつつちびたくんは早速ちょっと成果出てきたみたい。言わんこっちゃない。ボケが。
さて、ちゅうたはどうだろうか???言ってもそもそもちびたより足は遅いからね。。。
がんばれ、二人とも。
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